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執筆者の写真店主

明るい部屋

No Room For Squaresの照明は白熱電球で出来ている。 今のご時世、LEDにすればいいものも、調光した時の色合いは代えがたいもので、余計な維持費を払いながら白熱電球を照らしている。



とはいっても、彼らの本領を発揮するのは深夜2時から1時間と、昼ごろだ。 つまり、お店を閉めた後である。 一番明るい時間帯で半分ほどの光量、一番暗いときは3割ほどだ。

No Room For Squaresは怪しいバーなので、そうなっている。

暗がりの中の彼らも美しいが、燦々と照らす彼らはまた一つ違う魅力がある。


彼らの本領を発揮させられず申し訳ない気持ちもあるが、この一番明るい時間は店主だけの時間として独占したく思う気持ちもある。




明るい店内の真ん中にあるソファに座り、カウンターの下をみると非常に複雑な左官を見る事が出来る。 これも営業中では見せられない作品の一つだと思う。


仕事をしていると沢山のペルソナを被り続ける。いや、ひょっとして、普段生活している時もなんらかのペルソナをかぶっているのかもしれない。


この明かりは、店主のペルソナを剥いでくれる数少ない友人なのかもしれない。


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